事例紹介CASE
大塚製薬
大塚製薬について
医療関連事業と、健康の維持と増進のため科学的な根拠をもった独創的な製品を展開するニュートラシューティカルズ関連事業の両輪で、人々の健康と日常を支える大塚製薬。ポカリスエット、カロリーメイト、そしてオロナミンCと誰もが知っている長寿ブランドを複数抱えている会社でもあります。
この記事では、会社が持っている知見を題材に熱中症対策の正しい予防方法を届けることで子どもたちの健康を守る大塚製薬の事例をご紹介します。
抱えていた課題とよのなか学実施の理由
将来を担う子どもたちに正しい知識を提供していくため、学校現場での活動をかねてより重視していました。これまでも、学校へ足を運ぶ大塚製薬の各地域の営業担当が出前授業などを通して製薬会社ならではの学びを届けていました。一方で、営業担当の業務拡大などにより規模の拡大に限界があり、課題視していました。
それら課題を解決するために「SENSEI よのなか学」を実施しました。ARROWSさんが、教材の制作から授業を実施いただける先生の募集、実施サポートまで一貫して実施するため、社員が訪問せずとも学校との接点を持つことができます。
教材の内容・狙い・サンプル
学校教育の現場において熱中症に関する正確な情報が継続的に提供される仕組みを、先生の皆さんと共につくりあげることで、この分野の理解促進をサポートし、生徒たちの熱中症事故ゼロを目指します。
教材名 : 「汗をとりもどせ! みんなで防ごう、熱中症」
【授業スライド】
人間の適応能力の話から汗にまつわるトリビア、その他学校での熱中症事故事例などをおりまぜながら当事者意識を促す構成です。
▼サンプル
【映像授業】
シミュレーションゲーム風にストーリーが進み、生徒が楽しみながら学べる映像です。学校生活の中で熱中症になる可能性が高い場所や、熱中症を予防するために必要なポイントも解説しています。
▼サンプル
実施の成果
5月中旬から募集を開始したところ、現場から高いニーズがあり、当初予定していた1万人を超え、受講予定生徒数が3万人を突破しました。
■当授業を申し込まれた先生の声
お申し込みいただいた先生からは、コロナ環境下でのマスク着用で心配であった熱中症への効果的な予防案として高い需要がありました。
「外出自粛、臨時休校が続いたことで、暑さに適応できていない生徒が多いためより熱中症対策が必要と感じたから」
「マスクを着用したまま夏を迎えることが想定されるため、あらためて熱中症について正しい知識・理解を指導したいと感じた」
「このコロナ禍で外部の方による指導はできないので、このタイミングで自分たち自身で実施したいと考えていたため」など、感染症の影響を危惧して、熱中症対策をしたいという声を多くいただいています。
■実際に授業を実施した先生の声
また、既に授業を実施した先生方から当授業の感想を教えていただきました。
「実際に熱中症に近い経験をしている生徒が出ている中で、1コマ(45分)授業をしてみて理解度は高まると感じましたし、実際に次の日には水筒の中身をイオン飲料に変えたと報告してくれる生徒もいて意識が高まっています。」
「今まで教科書の内容のみでは正直生徒の理解度は低いと思っていましたが、今回はこの教材を使って特に映像への生徒の反応が非常に良く、実際に体育の授業前に『先生、水分のんできたよ!』という生徒が一定数いたり、授業中に『水のもうよ』と生徒同士が声がけをしている姿を見て授業の効果を感じました。」
■授業を受けた生徒の感想
実際に授業を受けてみた生徒からは、
「汗のはたらきや、熱中症にならないために必要なことを映像で楽しみながら学ぶことができました。」
「学校や家族からも熱中症のことを注意されていたのでなんとなく気にはしてましたが、具体的にどういったことをすれば良いのかが分かったので、しっかりと必要な水分補給をしたいと思います。」
理解の促進や具体的な対策をしようというきっかけになっている様子が見られています。
今後の展望
大塚製薬として持っている知見・資産を活かしながら、熱中症対策に限らず「子どもたちの健康課題」を解決できるよう、学校現場に造詣の深いARROWSとの連携を強化していきたいと考えています。