事例紹介CASE
サントリー
サントリー|グリーン ダ・カ・ラについて
グリーン ダ・カラ・ラは、果実などの素材を使った、やさしい水分補給飲料として、2012年に誕生。2013年に麦茶を発売したのを皮切りに、野菜系飲料、果汁飲料、乳性飲料などとカテゴリーを横断したラインナップを展開しています。
グリーン ダ・カ・ラは、「親子を笑顔に」「やさしさの循環」というブランドビジョンのもと、「心とカラダ、そして世の中にもやさしいブランド」を目指し、リサイクルペット100%化、子供の未来応援基金への寄付、熱中症対策への取り組みも行っています。
この記事では、どの学校でも抱えている課題である熱中症対策に向けて自社が持つ知見をもとに制作した授業を学校に展開したサントリー|グリーン ダ・カ・ラの事例を紹介します。
抱えていた課題と実施にいたった背景
抱えていた課題は大きく2点ありました。まず、深いブランドメッセージを伝えきれない従来型の広告コミュニケーションに対するもどかしさを感じていたこと。そして、学校向け施策を実施しているものの効果測定が困難だったことです。
上記課題をかけている中でSENSEI よのなか学は、授業50分をフルに使って深いブランドコンセプトやメッセージを伝えられること、そして授業前後のアンケート調査で効果を測定できる点を評価いただきました。
教材の内容・狙い・サンプル
熱中症対策はどの学校も抱えている課題です。一度に数十人の生徒を受け持つ先生が常に一人ひとりの体調を細かく把握することは困難です。だからこそ、生徒たちが熱中症の正しい知識を身に着け、自ら予防していくことが重要です。
そこで、サントリーが商品開発の際に培った水分補給の知見を元に熱中症対策の授業を共同開発。小学生を対象にしているため、体から水分が失われることを視覚的に体験できるテープの配布や保護者向けのおたよりを組み合わせることで、学びの定着と実践を狙いました。
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■教材の概要
・教材名: 「夏を知らない雪女さんと学ぶ 熱中症の授業」
・教材内容:
❶ 授業概要資料 (指導案)
❷ 映像教材
❸ 授業用スライド
❹ 授業進行台本
❺ ワークシート ( 確認テスト )
❻ 保護者向けおたより
・実施生徒数: 全国の小学生 約1万名 ※3月18日時点
・費用: 無料
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【授業】
夏を知らない、「雪女の雪ちゃん」が初めて日本の夏を体験するというストーリーで熱中症の危険性や対策などをわかりやすく伝えます。映像化されたストーリーを組み合わせることで、楽しみながら飽きずに熱中症対策における正しい知識の伝達を狙いました。
実施の成果
告知開始から1週間で目標1万人の申し込み水準へ到達、学校からの強いニーズを感じる出だしでした。アンケートの結果を一部抜粋しながら、定性と定量、両方の側面で実施成果を以下の通りまとめます。
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【定量】
- 授業対する高い満足度
- 生徒 :授業に対して生徒の満足度は90%以上
- 先生 :来年も利用したいと回答した先生は97%
- ブランドリフト効果の確認
- 生徒 :授業をきっかけに48.5%の生徒が商品を購入
- 保護者 :熱中症対策として商品を選択する比率が14.5%から28.8%まで大幅増加
【定性】
先生の声(抜粋)
「教材の動画や「緑のハート」など内容の工夫点が大変素晴らしいと思いました。「緑 のハート」を使ったときの子どもの驚きの表情はとても印象的でした。動画も最初クイズからはじまり、子どもをひきつける工夫もしっかりされていました。動画もわかりやすい編集で子どもが食いついて見ており、思考する場面も設定されているのがよかったです。」
生徒の声(抜粋)
「ミネラルをふくんでいるので熱中症にならないように飲もうと思う。」
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授業に対する満足度の高さおよびブランドリフトの確認から、当初の狙いであった学校と子どもたちの課題である熱中症対策に貢献しながらブランドコンセプトを伝える、点は達成できたと思われます。